さまざまな原因で起こる肌荒れの改善法！

コラーゲンは、化粧品やサプリメントに配合されることも多く、スキンケアやエイジングケアを意識している方は、肌にハリツヤをもたらしてくれる美容成分というイメージがあるかもしれません。 しかし、コラーゲンはヒトのからだにも存在しています。そこで今回は、コラーゲンとは何かについてご紹介します。 ヒトの肌にあるコラーゲン コラーゲンは、からだ全体の6％、人の真皮の70％以上を占めるたんぱく質で、ヒトのたんぱく質の30％を占めています。 人のコラーゲンは、存在する場所や、元となるタンパク質の組み合わせや量の違いで、30種類程度にわか、I型、Ⅱ型のようにローマ数字で表されます。 真皮、靱帯、腱、骨などではI型コラーゲンが多く、関節軟骨ではⅡ型コラーゲンが主成分です。 肌のコラーゲンは、9種類あるといわれていますが、I型コラーゲンが90％程度です。I型コラーゲン以外では、Ⅲ型やⅣ型、Ⅶ型などが肌のコラーゲンで、少しずつ役割も違います。 Ⅲ型コラーゲンは、「ベビーコラーゲン」、「若返りのコラーゲン」とも呼ばれていて、I型コラーゲンよりも柔らかく、年齢を重ねるとI型以上にその比率が減ることが知られています。 だから、柔らかな美肌のためにはⅢ型の比率を上げることが注目されることもあります。 コラーゲンは、細胞と細胞の間にあって、細胞同士を結びつける、支える、ほかの組織との境界をつくるという役割を担っています。 このようなはたらきをするものを、「細胞外マトリックス」と呼び、コラーゲン以外でも真皮にあるエラスチンやヒアルロン酸、プロテオグリカンも、細胞外マトリックスです。 このように、真皮が健やかでいるために、コラーゲンは不可欠な成分なのです。 一方、化粧品やサプリメントで使われるコラーゲンは、魚や動物由来のもので、ヒトが元から持っているコラーゲンと化粧品やサプリメントで取り入れるコラーゲンの役割は、同じではありません。 コラーゲンを維持する生活 コラーゲンは、真皮にある線維芽細胞でつくられますが、加齢とともにこの細胞の活力が下がることで、つくられる量が減ってしまいます。 つまり、コラーゲンの代謝を若い状態のままにするには、この線維芽細胞をイキイキとした状態に維持することが必要なのです。 また、コラーゲンは、年齢以外でも、紫外線ダメージ、糖化や酸化、女性ホルモンの減少などにより、変性したり減少したりします。そこで、コラーゲンを減らさない生活を意識することも大切です。 まず、紫外線ダメージを防ぐために紫外線対策は必ず行いましょう。紫外線による光老化は、コラーゲンを変性させるだけでなく線維芽細胞も傷つけてしまうので、1年中紫外線対策をすることが重要です。 そして、喫煙はからだを酸化させる原因になるので、おすすめできません。 また、コラーゲンを増やす生活を意識することも大切です。 コラーゲンはたんぱく質なので、豚肉や大豆製品など、たんぱく質を含む食品を食べることが基本です。 また、コラーゲン生成の時にビタミンAやビタミンCが必要になるので、一緒に摂りましょう。 さらに、エストロゲンはコラーゲン線維をつくる線維芽細胞を活性化する作用があるため、エストロゲンが減少してくる閉経の年齢になると、コラーゲンも減少します。 だから、エストロゲンに似たイソフラボンを含む大豆食品を意識して摂ることも大切です。 食事で栄養素が不十分なら、サプリメントを使うのも選択肢の1つです。 ほかにも、質のよい睡眠で成長ホルモンの分泌を促し、適度な運動で新陳代謝を高めることも大切です。 まとめ 肌の中でのコラーゲンのはたらきと化粧品やサプリメントなどに配合されるコラーゲンのはたらきは異なります。 そんなコラーゲンを正しく理解し、肌のコラーゲンを維持する生活を心がけ、コラーゲン配合の化粧品などをスキンケアやエイジングケアに上手に取り入れましょう。

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